「やつらを高く吊せ」を読む

火曜日, 11月 6th, 2012 at 3:50 PM

馳星周の「やつらを高く吊せ」を読みました。
馳星周は、以前「不夜城」を読んでから、ちょくちょく読んでいます。
ハードボイルで過激な話も多いので、本によってはちょっとどうかな…と思うものもあります。
今回の「やつらを高く吊せ」は、私的には、ちょっとどうかな…の方に近い感じでした。

この物語は、他人の秘密を暴くことを生きがいとしているトップ屋が主人公です。
彼は、ゴシップねたを売って生活をしています。
でも、彼はお金のためにゴシップねたを探すのではなく、
秘密を暴くという行為にエクスタシーを感じているのです。
どうしても知りたい秘密があれば、命をかけても惜しくない、
というようなちょっとイカれた男です。

彼の周りにもちょっとイカれた人達が集まってきます。
彼の相棒は、セックス中毒の淫乱女子高生です。
そして、彼の敵でもあり、彼にしごとを依頼するのは、
歌舞伎町で恐れられている冷酷な貸金屋です。
この登場人物の設定だけでもかなり危ないですよね。

主人公のトップ屋は、普通にドラッグをやっていたりもします。
馳星周の本は、危ない裏社会を描いていて、舞台は歌舞伎町、という本が多いような気がします。
私が1番最初に読んだ馳星周の本、「不夜城」も歌舞伎町の裏社会の話でした。
ちょっと前に読んだ9.11倶楽部も歌舞伎町に住む中国人孤児と
救急救命士がテロを起すまでの話でした。
なので、私の中では、馳星周と言えば歌舞伎町が思い浮びます。

「やつらを高く吊せ」は、短編集になっています。
ストーリーの展開が早いので、あっという間に読んでしまえる本ではないかと思います。
人の醜いところを暴いていく爽快感があり、テンポがいいので読みやすかったです。

馳星周にしては、残酷なシーンやドロドロさもあまりありませんでした。
残念だったのは、テンポ良く読めたのは良かったのですが、短編だから仕方がないのでしょうが、
話が急展開して終ってしまうような感じがあまり好きではありませんでした。
また、時代背景もバブルの頃のようだったので、ちょっと違和感があるところもありました。

面白かったけど、読み終わったときに今一歩という感じの本でした。

私は本や読み物が好きで週に1冊ほどは読むので
馳星周以外にも結構好きな作家さんはいるのですが、
たまに驚くほどそれまでの作風と違う内容を書く作家さん、いますよね。
それこそヤクザものを書いていたのに最新作はラブロマンスとか。

宮部みゆきさんはICOなど有名ですが、正反対の模倣犯も書いていますよね。
どちらも私は好きですね。

そんな読み物好きの私ですが、最近読んだのはウィッグの保管方法
読み物と言うのは、新しい感性の発見や知識の吸収が出来るので、
今後も趣味の一貫として続けていこうと思います。

  • Category:ブログ.
  • Follow this entry: RSS 2.0 feed.
  • Both comments and pings are currently closed.